平戸島ドライブ

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suc4-a05 2004/01/10

青い
海をまたぐ真っ赤な平戸大橋を渡ると平
戸島。美しい海に囲まれて、狭い地面に等高線
の様に刻まれた棚田。自然の中に人々の汗と血
が刻んだ歴史の造形が見事に調和して素晴らし
い景観をみせてくれる。
その棚田の先には太陽に輝く青い海が広がり、
小さな島が浮かぶ。
今までに見た事の無い絶景が続く。なんと素晴
らしい自然だろう。そんな平戸島をのんびりと
走ってみよう。
 

宝亀教会 houki catholic church
 最初の天主堂は、素晴らしい風景を見下ろす小
高い斜面にあった。
狭い道を上る。宝亀小学校の校庭を見下ろすとそ
の先には先ほど見た玄界灘に浮かぶ島影と眩しく
はね返す銀色の海が広がっていた。

 今日は日曜日。子供たちの姿も歓声も無い広い
校庭があった。賑やかに子供たちが駆け回る校庭
をみたいと思った。
そこを少し上がったところに小さな宝亀天主堂が
あった。
 狭い小道から藪の中に細く草の
踏みつけられた跡が続く。きっと
子供たちの秘密の近道だろう。
私も子供のころに大して近道でも
ないのだが、秘密の道をつくって
得意げになった昔を思い出した。
こんな遊びが出来る自然と、その
自然を楽しい遊び場にする少年た
ちが居ることを知ってうれしくな
った。一緒にこの道を通って見た
いと思った。
・・・
     

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根獅子海岸

 島のほぼ中央の紐差町にある紐差カトリック教会から島の西
海岸へと島を横切る。かなり曲がりくねった狭い道路がやや不
安に感じさせるが、その周りの景色は素晴らしい。
水が得られれば、どんな小さな谷間も等高線の様な棚田の景色
がある。そんな景色を横目で見ながら右へ左へとハンドルを切
り続けるうちに海が見えた。
澄み渡る薄いブルーの海はまるで夏の海の様だった。
どこまでも澄んだ水は海の底までもみせてくれた。

 ここには平戸のキリシタンの歴史を集めた切支丹資料館があ
る。小さな建物には平戸島の切支丹布教や弾圧時の隠れ切支丹
の様子が分かりやすく解説展示されている。
入場料は300円だが、一挙に切支丹の歴史を知り得た気にし
てくれる。
     


根獅子の切支丹資料館を後に県道19
号線を中野町を目指して車を進める。
島の西側の斜面を走る道路からは時折真っ
青な海が見え隠れする。そんな素晴らしい
絶景が惜しみなく私の前に広がって行きす
ぎる。
遠目に鏡の様に見える海面は玄界灘。その
中に浮かぶ島影がさらに感激を与えてくれ
る。
手前には人の手によってつくられ、今も大
事に守られて見事な造形をみせていた。
逆光にけむるその景色が印象的だった。
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を越えて急な下り坂を幾度か切り返して突然眼下に水
色のアーチ橋とその先に生月島が見えた。
真っ青な海に浮かぶその景色は実に美しい景観だった。

鏡のように見えた海面は、近づいて見下ろすと玄界灘の荒
々しい海面だった。その荒波が薄いブルーのアーチ橋脚を
洗っている。そんな海と橋と島の風景を横目に見ながら進
む。かぜの音と波の音がいい感じに聞こえてくる。

 素晴らしい風景に気持ちいい音、心地よい風にちょうど
良い道。なかなか良いドライブですね・・なんて独り言を
口の中で言いながらハンドルを軽く握って、曲がる道にあ
わせ軽くまわす。
前に進む度に過ぎゆく景色がもったいなくて車を停めて振
り返る。振り返ってはカメラを取り出してシャッターを切
る。
良いですね、こんな風景が有るんですね。今日は最高のド
ライブでした。